周辺環境と繋がる中庭の家/田園の平屋



Story

緑豊かな環境下に計画した定年をまわった夫婦の老後のための住宅です。敷地は祖父が所有していた田畑を埋め立て形成された500㎡を超える広大なものでありました。 老後の家という事で建物は平屋であることが望ましいし、何よりも気兼ねなくゆったりとした時間を過ごす事の出来る住宅が求められました。
様々に計画を試み、最終的に 採用したのは中庭形式の住宅です。外部の豊かな環境を取り込みながら各居室を配置し庭を囲いました。中庭形式とすることで大きな空がぽっかりと建物内に広がり、気持ちの良い明るい室内空間が四季を通して形成されています。

開けた環境にゆったりと建物を配している。

平面計画

中庭形式の平面計画とすると外部環境に対してどこか閉鎖的になりがちになるが、この住宅では長方形平面の四隅に各機能をまとめ、その間に外部環境へのつながりを求め外部に抜ける開口部を計画しています。
この開口部を通し、この住宅は外部環境にやんわりとつながり続けています。
風や光はもちろんのこと、視線も抜け、住宅内部に大きな広がりをもたらしています。

各ブロックの間を解放することで、広がりある中庭空間を生み出している。「能美の高床」では、この抜け空間の生む快適性を阻害せぬよう建物を浮かす構成を考えた。




東任田の家は実の両親のための住宅になります。内覧希望の方はお問い合わせください。