Story
大通りからほど近く、大型のスーパーを正面にかまえた、比較的人通りの多い全面道路に面する敷地に計画した住宅です。
施主からはこの周囲の謙遜から離れ、落ち着いたリビング空間を確保すること。また、プライバシー性の高い明るく風通しの良い室内空間を確保することが望まれていました。
それらを両立することができる快適な家を求め、計画を進めていきました。
平面、断面計画
結果的に完成した平面計画は、奥に細長い敷地に対しLDK空間を前面道路とは反対側にLDKを配置した形です。
南面となる前面道路側から採光を確保するため、中庭形式を採用し、断面的にも二階空間を中庭南面に対してセットバックすることで、明るい光をLDKに届けることができる住宅を計画することが可能です。
リビングに設置された大開口からは、施主のためだけに確保された贅沢な光が日々降り注いでいます。
250本を超える細やかなルーバー
建物には250本を超える30×50mmの細やかなルーバーを使用。
大きな建物ヴォリュームも細やかな部材で構成することで、軽やかなファサードが形成されています。
また、このルーバー により、プライバシー性を確保しながらも明るい日差しを獲得しながら高い開放性を作り上げています。
中庭を介し明るい光が降り注ぐリビング空間。
細やかなルーバー が、建物に軽やかさを与える。
Photo by Ippei Shinzawa