Story
オーナーが新築住宅を建てたことにより、空いた空き家。
この住宅は60坪を超える大きな住宅で、賃貸住宅としての運用も考えましたが、一般の方に賃貸するには大きすぎ、借り手がなかなかいないことが想像できました。8LDKある住宅はその人にとって持て余してします可能性があるからです。
また、この地域では、車が移動の重要なインフラであり、夫婦で2台が基本となります、駐車場が屋外で一台分しか確保できていないこともデメリットとしてありました。
車庫に一台入れるといっても手間であり、来客用の車を停めるスペースも確保できていません。
賃貸できる顧客層を想定する
このような状況で考えたのは社宅としての賃貸です。幸いこのエリアは工業団地が近く、出稼ぎの従業員が多く集まる立地にありました。部屋数の多いこの住宅は、共同生活をするのであればもってこいです。
また、社宅であればハイエース等の大型車が一台あれば皆で相乗りしていくことも可能ですし、近い距離で働く場合には自転車通勤とし広い倉庫に何台も自転車を置くことができます。長時間の来客も少ないと感じます。このような想像のもと社宅としての募集を開始しました。
賃貸募集開始からDIYへ
社宅となるので、一人当たり20,000円という価格設定としたところ、毎月のように問い合わせが届くこととなりました。様子見でゆっくりと賃貸用のリフォームを行なっていけば良いかと考えていましたが、早急に対応。ここでもリーズナブルな対応とするためにDIYでリフォームを行うこととし、最低限の作業により行なっています。水回りは10年前に新調されており十分に活用できる状態でした。
結果的に思わぬ人気物件となったため、この物件の入居者は慎重に選ばせていただき、長期的な入居が担保された形での賃貸物件となりました。
不動産を使用した住宅ローンとの付き合い方
ここで注目したいのは、新築時に空いた使い道のない物件を賃貸住宅として運用しているところです。例えば以下のような計算が成り立ちます。
住宅ローンとして3,000万円を元利均等35年返済、金利1.5%で借入を行なったとします。
そうなると元金が約55,000円、金利37,000円の月々約92,000円の返済が始まりますが、この社宅物件に3人の方が住まうとなると3×20,000円で月々オーナーは92,000円の出費があると同時に月々60,000円の収入があることになり、トータルで32,000円の出費に抑えることができるようになります。
住宅ローンにおける月々の出費が32,000円となるとお得な感はしないでしょうか。
このパターンは、持ち家を元から所有している方向けの運用ですが、手軽に始められる資産運用であります。