Story
築40年の空き家について相談を受けました。
オーナーのお子さんも県外に住む中で、オーナーも老人ホームに入ることになり、住み手がいない中でこの建物をどうしていくのが良いのかと言う相談でした。
解体するにも費用がかかるし、持っているだけでも維持費や固定資産がかかる。。
だからといって今後活用する力もない中で当社に相談を持ちかけていただきました。
当社で買い受け、DIYによるリノベーションへ
建物の状況は調べてみると多少の手直しさえすればまだまだ十分に使える。ただオーナーがこれから何かするには荷が重い。
この状況を鑑み、解体費用やこれから所有することでかかってくる固定資産税を割り出し、その費用から割り出した金額により、当社でこの物件を買い受け、自分たちでリノベーションを行い活用することを考えました。
立地の利を生かし、賃貸住宅へ
古びてはいるが、建物の状況が比較的良いと同時に郊外へのアクセスも良い。このエリアには九谷焼の作家さんも多いため、車庫なんかは窯場なんかに活用したらちょうど良いのでは。
様々な好条件を並べ、自分たちのセルフビルドでメンテナンスを行い、賃貸市場に出してみることを決めました。
使われなくなった空き家が、お金を産む資産として蘇る
月の家賃は6万円。
このエリアの賃貸アパートの市場を調査し、「庭付き倉庫付きの一戸建て」がアパートの家賃から少し手を伸ばせば借りることのできる状況とし、募集をかけたところ、1ヶ月も経たないうちに案の定、窯を設置できる一戸建てを求める作家の方に出会い、賃貸住宅としてお貸しすることが出来ました。
費用だけがかかる使われなくなった空き家が、お金を産む資産として蘇ったのです。
最初にお貸しした作家さんも3年間住んでいただいた後、故郷に帰ると言う理由でまた空き家となりましたが、またすぐに、今度は庭付きの一戸建てを探していた方に出会い、その家族に現在はお貸ししています。
誰かにとっては必要ないかもしれない空き家も、またどこかにそれを必要としている方もいらっしゃるものです。
その架け橋として当社が動いた一例です。